◆「国を愛する心」について
南京大虐殺や従軍慰安婦についての記述が教科書にあると「国を愛する心」が阻害されるかのような趣旨の発言が他の議員からありました。
わたしは過去の事実を正しく知り、過ちを犯していたならきちんと認識し、2度と同じ過ちを繰り返さないということを学ぶことが重要だと思います。
「国を愛する心」は教科書で学ぶところもあるでしょうが、それよりも「この国に生まれてよかった。この国に住んでよかった」と素直に感じられてこそ生まれてくるのではないでしょうか。
いずれにせよ来年は中学校の教科書選定の年です。平和な世界を担っていく子どもたちにふさわしい教科書を、慎重に選んでいただくことをお願いしました。
◆日本語の読み書き教室について
栂文化会館で市教委主催の「日本語読み書き教室」が開設されています。識字学習に重点を置き、1990年に国際識字年記念事業として開設されました。
日本語の日常会話ができる15歳以上で堺市在住、在勤の方なら国籍を問わずに小学校レベルの読み書きを学習できます。毎週火曜・金曜の午後と夜間計4クラス開講しています。講師は退職校長で、非常勤2名アルバイト2名計4名です。生徒の定員はそれぞれ15名ですが、私が視察したときは生徒2名に先生が2名でした。また週2日の開講ですが、非常勤の先生は週4日勤務されています。
堺市ではボランティア主催の日本語教室が、市からの援助がないまま複数開設されています。教室のない日に講師を勤務させる予算があるのなら、市全体の日本語教室のありかたを考えて、ボランティアの方たちへの支援策を立てて欲しいと要望しました。
◆小中一貫校について
4月1日に開校するさつき野小中一貫校の特色に、英語教育があります。従来の6・3制ではなく、4・3・2制で9年間の教育を行うとのことです。小学校1年から4年までは総合の時間を使い、ほぼ週に1時間英語に「接する・親しむ」授業を歌やリズム運動、ゲームなどを活用して担任が授業をします。5年・6年になると「聞く・話す・英語に慣れる」ことを目標に、週1時間教科として中学校の英語教師・中学校のAETと担任とで授業をします。6年間英語を学んだ後、中学校1年の教科書で導入から学びます。小・中の接続はどうするのでしょうか。実際に授業をする小学校教師の英語研修は、人事異動がまだなので行われていません。小学校で使用する教材は検討中ということでした。開校まで2週間あまり。全力を挙げて準備に取り組むよう要望しました。
◆安全対策について
堺市では児童の通学時の安全対策として、市内の小学1年から3年までの希望者全員に防犯ブザーを貸与するとのことです。これまでにも2億1600万円の税金を投入して防犯カメラ、オートロック、インターホンを設置し、各教室に防犯ブザーを配りました。しかしどれほどの効果があったか検証はされていません。
今回の防犯ブザーについても、実際の通学路で音を鳴らし、どれだけ大きな音が出るのか、近くの方がその音を聞いて出てきてくださるのかという実験はされていません。税金を使う事業であるのに、効果がわからないまま進めていいのでしょうか。いくら塀を高くしても、いくら門を閉めても、とんでもない悪意を持った人の侵入を完全に防ぐことはできません。しかし万一不審者が侵入したとき、いち早くそのことに気づき対応することが何よりも大切ではないでしょうか。
わたしは以前から職員室の廊下側の窓ガラスと、教室の廊下側の窓ガラスをすりガラスから透明ガラスに変えるよう訴えてきました。不審者の侵入を素早く発見するためにも透明ガラスに変えて欲しいと要望しました。
安全を守るのは最終的には人であると大綱質疑で当局は答弁されましたが、現在47校区で活動が始まっている子どもを守るボランティア組織を全校区に広げていくよう推進することを要望しました。この、子どもを守るボランティア組織立上げのために1年間だけ大阪府より1校区5万円の補助が付きます。どのような組織にすればよいのか、地域、学校、家庭でしっかり協議・連携することが重要だと思います。
◆放課後児童対策について
堺市には放課後の児童に対する事業が3つあります。保護者が負担する費用も無料、4000円、8000円と3種類。当初の目的は違っていても、3つとも堺市の児童を対象とする事業です。内容を精査し、事業を統一する方向で検討することを要望しました。
◆新設小学校について
小規模校再編整備ということで、堺市に2つの新しい小学校が誕生します。少子化の中で堺市最後の新設校となるかもしれない、これからの学校のあらゆる意味でのモデル校となるべき2校です。市教委の今後の考え方を示す絶好の機会と期待し、注目してきました。
保護者、地域代表者からなる再編整備懇談会で真摯な議論を重ね、地域とともに学校を造っていこうとする試みは大いに評価をしています。しかし、実際に子どもたちが勉強する教室などの仕様については従来どうりです。
堺市には初等教育研究会と言う組織があり、現場の先生方がそれぞれの部会に分かれて研鑽を積んでいらっしゃいます。例えば、図書部会で使いやすい図書室について検討し、モデルプランを作ったり、保健室、養護教室などもそれぞれの部会で話し合ったりできなかったのでしょうか。校舎だけがモデル校というのでは本当に残念です。
財政難の中で多額の税金を投入して建設することに多くの市民の不審の声もお聞きしています。こういう思いで、こういう学校になるのなら、無駄な建設ではないと市民に納得していただけるよう、しっかりと取り組んで欲しいと思います。
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